中華そば こてつ(下北沢/ラーメン) 味玉が異常に旨い下北沢ラーメンシーン新勢力の一角

中華そば こてつの特製中華そば

「中華そば こてつ」は、下北沢一番街の奥の方(下北沢成徳高校寄り)にあるラーメン店だ。

中華そば(醤油ラーメン)がメインで、2016年オープン。「桑嶋」や「凪」と同様、ここ数年の下北沢ラーメンシーンを盛り上げる新勢力の一角と言える。

味は東京伝統の「中華そば」だが、外観や内装も含め、古臭さは感じない。むしろ伝統的な中華そばを若い感覚で現代風に洗練させたような感じである。店主も若い感じだ。

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店舗情報

店名:中華そば こてつ
住所:東京都世田谷区北沢2-39-13
営業時間:11:30~15:00、17:00~22:30
定休日:火曜日

東京都世田谷区北沢2-39-13

店内の様子

中華そば こてつの外観

カウンターが8席の小さな店で、おそらく前のテナントであるうどん店の内装をそのまま居抜きで使った感じ。外観がオシャレ系なのに、内装は昭和テイストで少々の違和感はあるが、全体としては女性でも一人で来店できそうな雰囲気である。

平日の夜にしか来たことがないが、混雑はしていない。かといって寂れているわけではなく、地元民もしくは下北沢で働いていそうなアパレル店員風の人がそれなりのペースで来店する。

下北沢にラーメン店は数あれど、安価で美味しく、さほど混雑しない店といえばここだという共通理解が地元民にあるのかもしれない。ひっきりなしに客が来るという感じではないので、提供も当然早い。要は「安くて美味しい穴場」なのだ。

メニュー

中華そば こてつの入口にあったメニュー表

中華そばと塩ラーメンがメインで、つけ麺も一応存在するようだ。その他にはトッピング、ご飯系のメニューがあるだけで、シンプルなメニュー構成である。

中華そば こてつの食券券売機

味は中華そばも塩ラーメンもあっさり淡麗系。ラーメンフリーク的には、毎日こってり系を食べるわけにもいかないので、淡麗系の美味しい店が増えてくれるのはうれしい。

注文から提供までは5分くらいか。店主とおぼしき男性はワンオペのようだが、テキパキ動いている。

中華そば こてつの特製中華そば

特製中華そばは味玉とチャーシュー、そしてワンタンが入っていた。スープは色こそ濃いものの、こってり感はない。かといって、味が薄く物足りないという感じもしない。絶妙なバランス感覚である。

四谷三丁目にある「元祖一条流がんこ総本家」の清湯スープの醤油ラーメンに似た味わいを感じた。そういえば、がんこラーメンにもワンタンが乗っていた気がする。

両者とも、いわゆる東京伝統の「中華そば」を復興させようという狙いがあるのかもしれない。

中華そば こてつの特製塩ラーメン

こちらは特製塩ラーメン。トッピングは中華そばと同じだが、塩ラーメンのほうは本当にあっさりで、女性が違和感なく食べられる感じ。

がんこラーメンの塩ラーメンは味が濃く、ひとくちめからガツンとくるインパクトがあるが、こてつの塩ラーメンは本当に毎日でも食べられそうな感じ。

中華そばと塩ラーメンの両方とも中細のストレート麺でするすると食べられる。

黄身の味が絶妙に食欲をそそる味玉は絶対食べるべし!

中華そば こてつの味玉

この店のメニューで「特製」がつくメニューには味玉が一玉付いてくるのだが、これが本当に旨い。麺もスープも旨いのだが、味玉はとんでもなく旨い。

中華そば こてつの味玉

黄身のとろっとした半熟っぽい部分を残しつつ、しっかりとした食感もあり、なおかつ酒が進みそうな絶妙な味付け。私はこの店に来るとき、ほとんどこの味玉を食べに来ていると言っても過言ではない。

味玉をひとくち含んだ後、チャーシューや麺を口の中にかきこむのが本当にたまらない。下北沢のラーメン店すべてに行ったわけではないが、この味玉を下北沢暫定チャンプに認定したい。

伝説のパンクショップDEADENDの記憶

店を出て、ふと懐かしいような気がして、思い出した。ここはかつて「DEADEND」というパンクショップがあった場所のそばではないか。「中華そば こてつ」の隣の隣、シャッターにイラストが描かれ「hicarimono」と書かれた店、たしかこの場所にDEADENDがあったような気がする。

中華そば こてつのある下北沢一番街

DEADEND多分、2000年くらいまではあったと思うのだが、詳しい閉店時期は思い出せない。とにかく90年代の前半〜後半にかけて高校大学時代は下北沢に来るたびに行っていた思い出の店である。

DEADENDでは、バンドTシャツ、革ジャン、鋲などのアクセサリー、CD、デモテープなどが売っていて、どちらかというとアパレルに軸足を置いたパンクショップという感じだった。たまに謎のプロレスTシャツも売っていた気がする。パンク雑誌「DOLL」に広告を出していたので、地方在住の人でも記憶している人は多いと思う。

店長だった植地毅さんとはその後、仕事でたびたび一緒になったり担当編集になったりもしたが、店に通っていた当時は面識はなく、やけにデカい人がいるとひそかにビビっていた記憶がある。また、高校2年生のとき、レジの前にあったBARE BONESのデモテープを植地さんから強烈にレコメンドされて買った記憶もあるw

植地さんは基本的には洋ゲー・サブカルライターという括りになるのだろうか、正式なジャンルはわからないが、90年代下北沢サブカルチャーのキーマンと言える人で、パンク系、アパレル系、サブカルライター人脈、アウトロー人脈のすべてに精通している。多分、私が高校時代に憧れていたようなシモキタのヒーローたちは、ほとんどが植地さんの親友・知り合いだろう。

植地さんは話が本当に面白いく、打ち合わせで話していると、ネタが次々に湧き出てきてしまうので、いろいろなメディアの人から大事にされているのではないだろうか。

のちに植地さんがバンコクに移り住んだときも何度か訪ねていったが、何の縁もなかったタイでもおもしろネタを独特の嗅覚で見つけていて、相変わらずたくましい人だなと。

植地さんが下北沢を闊歩していた当時に知り合っていたら、本当に楽しかっただろうな……などと帰り道に一番街を歩きつつ、考えながら駅へと向かった。

夜の下北沢一番街

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2017年11月30日下北沢のラーメン

Posted by setagayaZINE